数多く経験させていただきましたが、見積書作成システムは次の型のどこかに、たいてい当てはまります。
まず、形態(A)として
A1.表題+明細
A2.表題+大項目小計+大項目ごとの明細
A3.月額料表記
A4.単価表記
以上の4パターンで大体の商売が網羅されます。
A1はいわゆる一番多く目にする見積書
A2は工事関係などでよく目にする見積書
A3は月ぎめ契約(たとえばリース契約など)で出される見積書
A4はどちらかというと単価表に近く、保守契約書に添付などの用途が多い
具体例はこちらをどうぞ
次に商品の入力方法(B)
B1.必ず商品マスタから選択
B2.商品マスタから選択もでき、手入力もできます
B3.手入力
B1の方法をとると、商品マスタのメンテナンスがついてまわるが、データベースとしての完成度は高く、商品マスタに基づいて、売上動向などの分析も可能になります
B2の方法の場合、商品マスタは単純に入力の支援に過ぎないです。
B3の場合は、毎回違う商品を扱うような業務に適しています。
その次は顧客の決定方法(C)ですが、基本的には商品マスタと同じで
C1.必ず顧客マスタから選択
C2.顧客マスタから選択もでき、手入力もできます
C3.手入力
となり、顧客マスタから必ず入力させた場合(C1)は、B1同様、顧客ごとの
統計などをとることも可能になります。他にも、顧客ごとに支払い条件や小数点以下の丸め方などを確定することもできます(詳しくは「マスタについて」という記事をそのうち書きます)
C2の場合は、あくまで入力補助ということになるのはB2と同様です。
C3の場合は、一見のお客様が多い会社に向いています。
単価の決定方法(D)ですが、以下のような分類になるようです
D1.商品決定時に商品マスタから価格を取得
D2.手入力
D3.商品決定時に顧客マスタ、商品マスタの二つの要素から金額を決定
D1、D2は分かるとおもうので説明を割愛するが、問題はD3のパターン
これは、
・同一商品でも顧客によって販売価格が違っている場合
・顧客ごとに掛け率が設定されている場合
上記のような場合に必要となる機能です。
顧客も商品も必ずマスタ選択にしなければ、不正なデータを作り上げてしまうこともあるので注意が必要です。
最後の数量(E)ですが、これは、職種によって係数が二つ必要な職業があります。
たとえば、単価×時間×人数や、単価×数量×日数などです。
よって数量の枠が
E1.一つ
E2.二つ
の分類が必要です。
見積は概ね上記のような分類で選んでいくと、好みのモノが出来上がります。
たぶん。