ファイルメーカー(FileMaker)でカレンダーって作れるの?
という御質問をしばしばいただきます。
もちろん出来ますが、残念ながら私もあまりよいものに出会ったことがなく、ご質問をいただいたお客様も、使いにくいけれど我慢して使っているという状況でした。
というわけで、数年前カレンダーについて真剣に取り組んでみました。
今回はそのファイルのご紹介です。
サンプル動画付で機能を紹介します。
事前に設定した必須条件と問題点は次の通りでした。
1.表示、編集が軽快であること
→28~31日分のデータを瞬時に表示できるか?
年単位、月単位での遷移を容易にできるか?
1日単位の予定編集の反映を瞬時にできるか?
2.一般的で見やすいカレンダーの形状をしていること
→カレンダーは4段~6段で可変するが可能か?
土曜日は青色、日曜日・祝日は赤色といった表示は可能か?
祝日を自由に決める機能をどう実装するか?
3.ファイルメーカー(filemaker)の標準機能だけで製作し、
既存のシステムとの連携がとれること
これらの条件や問題点を念頭に、いくつかの方法を考えて実装し、
その中で最も軽快に動作した物をプロトタイプとして、
お客様の御要望に応じてカスタマイズして御提供しております。
今回は、お客様から掲載の御許可をいただいたので、スケジュール機能だけ切り出して、動画で御紹介いたします。
ご覧の通り、月送りや年送りも軽快で、4段組から6段組まで綺麗に可変します。
カレンダーをクリックする事で、クリックした日の詳細なスケジュールへ遷移し、
必要に応じて追加や編集、あるいは削除することも可能です。
動画はスクールの受講管理ですが、
たとえば講義をイベント、受講者を参加と置き換えると、イベント管理になりますし、
講義を現場、受講者を作業員とすると、工事管理や現場管理にもなります。
また、動画ではその場面はありませんが、受講者別の画面では、受講履歴があります。
今回紹介したシステムには実装していませんが、
・週間カレンダー表示機能
・ユーザーが自分に関係のある予定だけを表示する機能
・複数のユーザーのスケジュールを同時に追加する機能
・ユーザーやグループ毎に表示/非表示を設定する機能
・繰り返し予定を一括登録する機能
・カレンダーに連動したアラート機能
などが追加できます。
これらのフル装備でグループウェア的なスケジュール機能として十分に使えますが、
ファイルメーカーの標準機能だけで製作しているため、ファイルメーカーで製作された
既存の販売管理や顧客管理、経費精算、営業管理、見積管理、文書管理などの
様々なシステムと簡単に連動させることも可能ですから、
稼働中の既存資産の有効利用という発展は非常に魅力的だと思っています。
稼働中のシステムにスケジュールを追加したい、スケジュール機能だけ欲しい、
といった御要望が御座いましたら御気軽にお問い合わせください。