2006年06月16日

ファイルメーカーの限界か、制作者の技量の問題か

よく、「ファイルメーカー(FileMaker)だから遅いんですよね」
「ファイルメーカー(FileMaker)というアプリの限界じゃない?」
なんて、言葉をお客さまから言われることがある。

前述したように、私はファイルメーカー(FileMaker)でしか開発できないわけではない。
しかし、根拠のない中傷は嫌いだし、なにより、FileMakerを愛し、優秀なシステムを
いくつも制作してくれているプログラマの皆さんが、がんばっている姿を間近で見ているので、
弁護しておきたいと思う。

「FileMakerの限界は低くない」

もういっちょ。

「優秀なプログラマが作ったものは、非常にパフォーマンスが高い」

ちょっと大きく出てみた。

しかし、上記の持論を証明しようにも、データベースエンジンとしての限界を探るのは非常に難しい。
中に入っているデータによって、同じレコード数であっても、パフォーマンスは変わるし、
ハードウェア、ネットワーク環境にも、大きく左右される。
検索と言っても、同一テーブル内の検索と、関連テーブルへの検索でも違いは大きい。
なにより、データベースの作り方でパフォーマンスは大きく変わる。

と、言うわけで、このサイトは実例とコラムを紹介するサイトなので、筆者の知る範囲で
どちらかというと激しい使い方をしているシステムの紹介をすることにします。


システム用途

電話営業(APO獲得)用システム、架電リストの配賦、架電結果の入力、APOの登録、など

ユーザー数

350名(事務系職 20名、コール担当者 330名)

データベース

プラットフォーム ファイルメーカー+FX+PHP+XMLClient

ユーザアクセス権設定 10種類以上

リクエスト数 ピーク時平均 約4万件/時

顧客数 120万件

顧客に付属するテーブル 架電履歴、APO履歴、ヒアリング内容、顧客ランクなど

ハードウェア

FileMakerServer     HP製DL360、CPU Xeon2.8GHz(シングル)メモリ1GB(512MB×2)

Web Server           Apple製Xserve、CPU G52.3GHz(Dual)、メモリ1GB(512MB×2)

UnlimitedServer    HP製DL320、 CPU
    (10台)

ClientPC               NEC VERSAPRO セレロン、メモリ256MB、 windowsXPpro sp2
    (350台)

ネットワーク環境

サーバ間通信       アライドテレシス G924M(1000base)

Client/Server間    100base

バックアップ

稼働中に取得、3時間に1回


実際に稼動している画面を見ると更に驚きますが、ほとんどストレスを感じることなく、軽快に動作しています。

100人オーバーのユーザーさんが並んで同じ画面を操作しているのは、見ていても壮観なものです。

中堅・中小企業において同時ユーザーが300人以上、顧客数が100万件以上、1分間のリクエストが666件(1時間で4万件)。
この条件を超えることを要求するシステムはそうそうないでしょう。

実際の運用まで、パフォーマンスを出すために、研ぎ澄ますような作業を何度かしましたが、 FileMakerでもここまでのものは
できるという証明になりました。筆者にとってもフラッグシップのシステムです。

もう一度言ってしまいましょう。

「ファイルメーカー(FileMaker)の限界は低くない」

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posted by riki at 15:51| 開発者日記 | 更新情報をチェックする