ファイルメーカー(FileMaker)はwebデータベースとしての活躍の道が用意されています。
Web公開はClient/Server環境では、想像もしなかったことが実現でき、ビジネスの幅を大きく広げてくれます。
このサイトの趣旨は技術的な解説ではないので、技術的な話はこのページの後半で軽く触れるとして、まずはwebデータベースの利点と可能性について記述します。
◆Web公開によるコスト面での利点◆
FileMakerServer&FileMakerProによるデータベース共有ともっとも大きな違いは、利用者のPCにFileMakerがインストールされていなくてもよいということです。
web公開されているデータベースを利用するにはInternetExplorerなどのブラウザがインストールされていればよく、言い換えれば、特に何かを用意することなく殆どのPCで利用できるということです。
企業などで例えば、100人のユーザーが使用するデーターベースの場合、100ライセンスが必要になります。
1ライセンスあたり22,810円(VLAで100ユーザの場合、定価は39,000円)なのでライセンス費用228万円の削減になります。これは結構大きな削減になります。
◆Web公開によって新たに見えてくる可能性◆
1.お客様との距離を縮める。
web公開すればはFileMakerProのライセンスのない人でもデータベースを利用できる。つまり社外のお客様も使えるということです。
これは非常に大きな可能性です。
お客様とデータベースを共有することできるということは、社内で更新した情報は、すぐにお客様が確認できるということです。
また、逆にお客様自身がデータベースを更新でき、社内ではその最新の情報をすぐに確認できるということになります。そんな可能性の一部を実現した開発実績を下記に紹介します。
・名刺注文受付システム
不特定多数のお客様はweb経由でデータベースにアクセス。アカウントとパスワードを入力することで、過去に自分が注文した名刺がデータベースから呼び出せれて表示される。
お客様はその登録情報を変更登録などが(例えば、役職や部署の変更など)その場で行うことができる。
今回注文する名刺と枚数を入力すれば、注文完了。
お客さまがweb上で入力した注文情報はダイレクトに社内データベースに反映され、営業が確認後、精算指示となる。
そのままデータはシームレスに遷移して行き、請求、入金まで処理される。
・開発システム不具合管理システム
筆者が所属する会社で使用している。
お客様に依頼を受けて開発しているシステムで発見された不具合を1件1件解決まで管理するためのwebシステム。
2.FileMakerの限界を超える。
FileMakerを通常通り使えば制限を受けてしまったり、実装が難しかったり、メンテナンス性がとても悪くなるので実装に二の足ふんでしまう様な機能が、インターフェースにwebを使うことで 容易に実現可能になります。
1.ユーザー数の最大数250人を超えることができる。
2.スケジュールの表示など数値を可変枠による表現することができる
3.集計枠そのものの可変やクロス集計
このコラム 続きます