正確には開発者用のdeveloper(8からはAdvanced)、web公開用のServerAdvanced、モバイル端末用のmobileもあります。
ほかにもバージョン6ではUnlimitedというものがあります。
ちょっと、脱線しました。話を元に戻します。
proというのはクライアントコンピュータ用のアプリケーションのことで、データベースを利用するコンピュータにインストールします。
実は、このProだけで複数のPCでデータベースを共有することができます。
FileMakerがお手軽であると言われている所以でもあります。
しかし、FileMaker7からは、proのバージョンで共有できるClient数が5台にまで縮小されました。
つまり、6人以上で使用する場合には、Serverを使用しなければなりません。
ではServerというバージョンが存在しているのはそれだけなのでしょうか?
FileMaker社が6台以上のユーザからお金をむしりとるためではありません。
FileMakerServerを導入することで、ClientPCだけで構成されたホスト共有とは一線を画した運用ができるようになるのです。
主として下記のような効果が見込めます。
◆利用ユーザー数◆
serverを使用することで同時使用ユーザー数が5人から250人までアップします。
「同時使用」であり、Serverはアイドル状態のユーザーを
自動切断できるので、実ユーザー数はその数倍まで対応できます。
※コラム「FileMakerとweb」で記述しますが、実は同時使用ユーザーを250人以上にする方法もあります。
◆安定性の向上◆
ホスト共有の場合、 データベースを共有できるとは言っても、 ClientPCがホスト機となっているだけですので、
そのClientPCで重い作業を開始すれば、データベースのパフォーマンスも落ちてしまいます。
また、急なNetwork切断、電源障害時においても、データベースのファイルを保護するという
ことにおいても高い効果が期待できるようです
◆パフォーマンスの向上◆
FileMakerServerはクライアントの代わりに、サーバー上で検索や計算を実行しますので、
1台の高性能なServerの能力の恩恵を、全てのClientPCで享受することができます。
◆稼働中のデータバックアップ◆
データベースの運用を止めることなく、データベースのバックアップを取ることができます。
上手にスケジュール設定を行うと、運用をとめることなく、1時間に1回のバックアップを
取ったりすることも可能です。
詳しくは「データベースのバックアップ」 をお読みください
◆データベースのボリュームアップ◆
FileMakerServerを使用することで最大125ファイルを共有することができます。
FileMakerProでは50ファイルしか開くことができないので、2.5倍ということになります。
更にFileMaker7からは1ファイル内に複数のテーブルを置く事ができ、 1ファイルの最大容量が
8テラバイトに拡大されたので、実質上、制限無くデータベースを共有できるということになります。
◆セキュリティの強化◆
Active DirectryやOpen Directoryに基づいた外部認証を利用することが可能らしいです。
ホストされたデータベースとデスクトップクライアントの間で転送されるデータを、
SSLプロトコルを利用して暗号化でき、FileMaker 情報のセキュリティを強化らしいです。
実はこの二つの機能をまだ実装したことがないのでなんともいえないのです。
しかし、是非とも実装したい機能ではあるので、そのうちレポートしますね
◆他のデータベースとの連動◆
ODBCを介してPostgreSQLなどと連動することが可能です。
ただ、この機能やり方が悪かったのか、参加した技術者が経験不足だったのか(ごめんなさい)
実験してみたところ、結構不安定でした。
これも絶対実装したいと思う機能なので、いずれレポートしますね。